アンティークコインの魅力とは?

アンティークコインの大きな魅力として最近クローズアップされていますのが、「投資」という側面です。

日本では従来、古銭は切手収集と同じく、趣味的なコレクションアイテムとしてマニアックに扱われておりました。

一方欧米では昔から資産運用手法として広く認知され、投資対象として収集・売買が行われてきました。

最近では日本でも「アンティークコイン投資」を紹介する書籍がたくさん発行されて認知が広がってきました。

アンティークコイン投資の魅力は色々ありますが、3ポイントあげさせていただきます。

  1. 資産保全に有効
  2. 資産運用に有効
  3. コレクションとして楽しみながら、上記1と2が叶う

1.資産保全

投資資産は大きく2つに分類されます。

  • 金融資産(現金や株式、FXや債券や投資信託といった有価証券をベースとした資産)
  • 現物資産(金地金や不動産など、それ自身が価値を持つ資産)

株式やFXなどの金融資産は世界情勢、企業業績等の外部環境に大きく影響を受け、乱高下することが多々発生します。その中でしっかり結果を出し続けるには十分な知識と経験がないと難しいのが実情ではないでしょうか?

また日本人は貯蓄が好きで、銀行に現金を預金をしている人が多いと言われています。2020年の日本銀行の統計では日本人世帯が全資産における現金・預金の比率は54.2%にたいし、アメリカ 13.7%、ヨーロッパ 34.9%となっています。日本人の多くが低リスクな資産として現預金に対し、信頼を置いていることがわかります。

2020年初頭から世界規模で感染拡大が始まった新型コロナウィルスですが、2021年5月末の時点において一進一退の状況になっています。その過程において世界各国で財政支出、経済政策、感染対策など様々な形で大量の現金が投入されています。新型コロナが落ち着いた後、これら大量の現金投入により現金の価値が大幅に低くなったことに気づくことになります。その時に各国政府がどういう対応をするかわかりませんが、今まで通り現預金に資産保全の役割を果たすことは難しくなると思われます。現預金比率の高い日本は心配されます。

一方諸外国はどうかと言いますと、歴史的に自国の通貨に信頼を置いていないことが多く、特に欧米では早くから資産保全・防衛のために現預金の比率を下げ、現物資産への割合を高めていました。その現物資産にはアンティークコインの他には不動産、美術品、ワイン、クラシックカーなどがあります。その中でもアンティークコインは優れている現物資産と言われています。

アンティークコインの優れた資産保全性は希少価値に裏打ちされたものです。コインは発行時から数量が減ることがあっても増えることがありません。金・銀・プラチナといった地金価値+希少性のプレミアが年々つくため、世界情勢や経済動向の影響は受けにくいとされています。そのため自国の通貨価値が大きく下がっても資産保全に役立つと考えられています。

2.資産運用

下記はイギリスの不動産総合コンサルティング会社・ナイトフランク社の現物資産のパフォーマンスデータです。2017年のデータになりますが、長期になればなるほどコインのパフォーマンスが良くなっています。ワインやクラシックカーも素晴らしいパフォーマンスを出していますが、アンティークコインの優位性は保管場所やメンテナンス面で楽であることです。現物投資は長期間の保有が鍵ですが、そのため管理面で簡易であることも重要な要素となっております。

3.コレクションとして楽しみながら、上記1と2が叶う

古代コイン、アンティークコイン、モダンコインとも時代の新旧にかかわらず、その時代を写しだした美しいデザインや有名彫刻師による造作など美術品価値のあるコレクションアイテムとして楽しむことができます。コレクションしながら、確かな資産保全・運用が実現できるのがコイン投資の大きな魅力となっております。

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